今話題のNFTを購入するためには、NFTの取引所であるNFTマーケットプレイスを利用することとなります。
この記事では、初めてNFTを購入する人に向けて、マーケットプレイスの選び方や利用方法を解説しています。
NFTマーケットプレイスの選び方
NFTマーケットプレイスによって、取り扱っているNFTの種類や取引に用いる仮想通貨などが異なります。主に次の点に着目して選択しましょう。
購入したいNFTの種類で選ぶ
具体的に取引したいNFT作品やその種類が決まっている人は、そこを基準にNFTマーケットプレイスを探すことをおすすめします。
欲しいNFT作品が取り扱われているNFTマーケットプレイスを調べましょう!
なぜかと言うと、NFTは通常の買い物やネットショッピングなどより購入までのハードルが少し高いからです。
興味を持った作品を本気で購入したいと思えれば、そのハードルも比較的楽に越えられるはずです。
取引に用いる(仮想)通貨の種類で選ぶ
NFTの取引は基本的に仮想通貨で行われ、ほとんどのNFTマーケットプレイスではイーサリアムによる取引が主流です。
よって、イーサリアム以外の仮想通貨でNFTを取引したいという方は、使用できる仮想通貨の銘柄でマーケットプレイスの選択肢を絞ることをおすすめします。
日本円や米ドルなどが利用できるマーケットプレイスもあるため、値動きが激しい仮想通貨を所有するのは不安という方はそちらも検討してみましょう。
取引手数料(ガス代)の安さで選ぶ
NFTを購入する際の「取引手数料」は、厳密に言うと「NFTの取引手数料+イーサリアム送金手数料(ガス代)」です。
仮想通貨取引所とNFTマーケットプレイスの両方を運営しているコインチェックであれば、イーサリアム送金手数料(ガス代)が無料であるため、NFTを何度も売買するような方は取引手数料の安さ重視で選ぶことをおすすめします。
国内おすすめNFTマーケットプレイス
国内のNFTマーケットプレイスでは、日本円で決済できてガス代もかからず、比較的手軽にNFTを始められるものが多いです。
LINE NFT
LINE NFTの特徴は、LINEアカウントを持っているだけで始められるという手軽さです。
LINE Payで決済することができ、ガス代もかからないことからも、最も気軽にNFTが購入できるマーケットプレイスであると言えます。
日本円でNFTを購入することができ、馴染みやすく可愛らしいイラストのNFTなどが多いため、NFTを初めて購入してみたいという人にはイチオシのマーケットプレイスです。
購入したNFTは、デジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet」で管理され、自分が保有するNFTを友だちと送り合ったりすることも可能です。
さらにLINE NFTでは、購入したNFTを転売(二次流通)して利益を得ることも可能です。二次流通にてNFTが取引されたときも、NFTを発行したクリエイターにコンテンツ料として収益が還元される仕組みとなっているため、クリエイターにとっては非常に魅力的なシステムであるといえます。
Coincheck NFT(β版)
仮想通貨取引所のCoincheckが運営するNFTマーケットプレイスCoincheck NFT(β版)では、イーサリアムを含めた13種類での決済が可能で、NFTの取引手数料が無料です。
Coincheck NFT(β版)では現在、『CryptoSpells』『The Sandbox』『NFTトレカ』『Sorare』『Meebits』『TOMO KOIZUMI』『Decentraland』『Art Blocks』『Generativemasks』『Otherside』『Moonbirds』『3D Generativemasks』『ENS(Ethereum Name Service)』『NOT A HOTEL NFT』『元素騎士オンライン-META WORLD-』の計15タイトルを取り扱っており、今後も随時追加予定とされています。
AdambyGMO
AdambyGMOでは、銀行振込やクレジットカードによる日本円での決済が可能です。
YouTuberのコンテンツを取り扱っていることが特徴で、過去にはYouTuberヒカルの「祭りくじ動画」がNFTとしてオークションに出品されました。
一般ユーザーは出品することはできませんが、購入したNFTを転売することは可能です。
SBINFT Market
SBINFT Marketでは、公認のアーティストまたはコンテンツ事業者しか出品できないため、クオリティの高いものが多く販売されています。
日本円によるクレジットカード決済が可能で、アート・音楽・写真だけでなく、ゲームキャラクターやチケットなど取り扱いが幅広いことも特徴です。
HEXA
HEXAは3名の日本人によって創業されたメディアエクイティ株式会社によって、2019年にリリースされました。
HEXAでは、3Dメタバース空間「HEXAメタバース」にて、住民票NFTと土地NFTが取引されています。
住民票を持っていると、メタバース空間内の家にデジタルアートや音楽などのNFTを飾り、人を招き入れることができます。
その他、Twitterとの連携が可能で、NFT作品の共有や拡散ができることや、日本円決済でガス代がかからないことも特徴です。
ちなみにHEXA(ヘキサ)内で最も高値で取引されたNFTは、「与沢翼の第2子誕生ツイート」です。
第2子の出産直後に撮られた写真とともにツイートした内容が、42ETH(当時のレートで約1,000,000円)で取引されました。
Rakuten NFT
Rakuten NFTは、楽天IDでNFTを始めることができ、クレジットカードや楽天ポイントによる決済が可能です。
国内のNFT作品が多く、ジャンルもデジタルアート・ゲーム・ミュージック・スポーツ・アニメと豊富です。
Rakuten NFT独自のブロックチェーンやNFT管理方法としているため、他のブロックチェーンやサービスとの互換性がない点はデメリットです。
海外おすすめNFTマーケットプレイス
NFTは日本よりも海外の普及率が高く、世界中のクリエイターが出品したNFTを購入することができます。
OpenSea
OpenseaはNFTマーケットプレイスの最大手です。
利用者は100万人を超えており、取扱コンテンツも幅広く、約400万点以上のコンテンツが出品されています。
無料でNFTを作成することができ、簡単な手順で出品ができるため、クリエイターにとっては魅力的です。
国内のNFTマーケットプレイスと比較してネットワーク手数料が割高ですが、操作感は優れており、海外のマーケットプレイスながら初心者でも利用できます。
PCだけでなくスマホのiOSとAndroidのどちらにも対応しています。
ただし、スマホアプリ版のOpenSeaは閲覧がメインの機能となるので、NFTの売買ができない点は注意してください。
SuperRare
SuperRareではデジタルアートのみを取り扱っています。
出品をするには厳しい審査を通過する必要があることから、質が高いNFTが多く扱われ、低品質や詐欺のリスクが低く安心して利用できます。
NFTの転売で多くのユーザーが利益を獲得しており、投資目的に適したNFTマーケットプレイスだと評価されています。
Nifty Gateway
Nifty Gatewayの特徴は、海外のマーケットプレイスでありながら日本円などでの決済が可能である点です。
Nifty Gatewayでは、定期的にクリエイターから限定版のNFTが発表され、希望者は期間限定で購入できます。この仕組みは「ドロップ」と呼ばれ、どのアーティストの作品がいつ売り出されるのかNifty Gatewayのウェブサイトでスケジュールが公開されています。
決済手段としてイーサリアムを利用する場合は、送金に使うためウェブウォレットが必要ですが、日本円や米ドルの場合はクレジットカードで直接NFT作品を購入できます。
また、オフチェーンでの取引に対応しているため、プラットフォーム内でのNFT作品の売買にガス代がかかりません。
NFTマーケットプレイス利用時の注意点
日本においてNFTの普及は進んでいるとは言えず、実際周りにNFTの取引をした人がいるということも少ないと思います。
そのため、いざNFTを購入するといっても不安があるでしょう。
正直、NFTを取り巻く環境は十分に整備されているとは言えないため、ここではNFTマーケットプレイスでNFTを取引する際の注意点をまとめています。
取引のたびに発生する手数料やガス代に注意
NFTの取引には、「NFTの取引手数料+イーサリアム送金手数料(ガス代)」が毎回かかります。
通常のネットショッピング感覚で取引を繰り返していると、手数料だけでも馬鹿になりません。
取引ごとに手数料がいくら発生しているのかをしっかりとチェックするようにしましょう。
NFTを取引した際の税金
NFTの取引によって得た利益については、残念ながら税金がかかります。
しかしこの税金が難しいところで、実は国税庁もNFTの取引に関する税金の取り扱いを明確に発表してはいません。
NFTの取引には仮想通貨が絡む場合もあることから、詳しくは別のページで解説しています。
購入したNFTのキャンセルや返品はできない
NFTは通常のショッピングとは違い、クーリングオフの制度など存在しないことから、いかなる理由であれキャンセルや返品はできません。
NFTの金額や内容をしっかりと確認した上で購入するようにしましょう。
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