SBINFT Marketとは、大手金融企業のSBIグループが手掛けるNFTマーケットプレイスです。
ローソンやレコチョクなど、大企業と提携してサービスを展開しています。
SBINFT Marketの前身は、株式会社スマートアプリがリリースしたnanakusaです。
nanakusaは国内で初めて個人アーティストのNFT作品を取引可能にしたNFTマーケットプレイスで、運営会社は2021年9月にSBIホールディングスの連結子会社となりました。
作品は「nanakusa公認クリプトアーティストによるNFT」と「提携事業者によるNFT」があり、アートやゲームで使うNFT、写真、音楽、トレカやチケットなどが販売されています。
nanakusanの公認クリプトアーティストになるために審査を通過する必要があるため、出品されている商品は、他のマーケットの作品より高いクオリティーの商品が多くあります。
SBINFT Marketの特徴
NFTの取引に対応する仮想通貨や取り扱うNFT商品は、マーケットプレイスごとで異なります。
NFTの取引を始める場合には、自分にあったNFTマーケットプレイスを選ぶことが重要となります。
ここでは、SBINFT Marketの特徴について解説します。
仮想通貨とクレジットカード(日本円)でNFTを購入できる
SBINFT Marketは、仮想通貨のイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)のほか、クレジットカード(日本円)での取引が可能です。
ただし、クレジットカードで購入できるNFTは、一次販売の出品者(NFT作品の制作者)がクレジットカード決済を承認した作品に限られます。
オークションのNFT作品についてもクレジットカードの利用はできず、仮想通貨のみでの取引となります。
アート流通・評価システム「Startrail」を搭載
SBINFT Marketは「Startrail」を搭載しています。
Startrailとは、スタートバーン株式会社が中心となって開発したアートのためのブロックチェーンインフラで、アート作品の所有権の管理ができます。
作品の取引が行われるとその情報がブロックチェーン証明書に記録され、所有者はその情報をスマートフォンなどで閲覧できます。
ブロックチェーンの対改ざん性が高いため、不正や改ざんの不安がなく作品を守ることができます。
パブリックチェーンに対応
SBINFT Marketは、国内のNFTマーケットプレイスでは少数派のパブリックブロックチェーンに対応したNFTマーケットプレイスです。
国内では、プライベートチェーンを使っていたり、パブリックブロックチェーンであってもオフチェーンで利用しているなどのNFTマーケットプレイスが多いです。
- パブリックブロックチェーン
誰でも参加できる公開されたブロックチェーン・ネットワーク。管理者が存在しないことが特徴で、取引内容がネットワークで合意され、すべて公開されている。 - プライベートブロックチェーン
企業など単一の管理者が管理しているブロックチェーンで、参加者が限定される。プライベートブロックチェーンのネットワークに参加するには管理者の許可が必要となる。 - オンチェーン
ブロックチェーン上に直接記録される取引。誰にでも見られる情報となって取引が記録されることで、改ざんが困難となり、安全性に優れる。 - オフチェーン
ブロックチェーンの外(オフチェーン)で管理・取引を実行し、その最初と最後だけをブロックチェーンに記録すること。送金速度を速め、手数料を軽減することができる一方、安全性が懸念される。
SBI Web3ウォレットをリリース
SBIVCトレード株式会社は、日本円だけでオンチェーンNFT販売ができる「SBI Web3ウォレット」をリリースしました。
仮想通貨の購入やMetaMaskなどのウォレットを作成する必要がなく、SBIVCトレードに口座開設するだけでNFTを売買可能です。
NFTの購入に至るまでのハードルを大きく下げた革新的なサービスである一方、現状ではSBINFT Marketでのみの利用に限られています。
SBINFT Marketの人気NFT商品
NFT商品は様々なブランドやジャンルが存在し、NFTマーケットプレイスごとで取り扱っているものが異なります。
ここでは、SBINFT Marketで扱われている人気NFT商品の一部をご紹介します。
Crypto Spells(クリプトスペルズ)
Crypto Spells(クリプトスペルズ)は2019年に日本で誕生したカードゲーム型NFTゲームです。
カードの売買やオリジナルカードの発行ができたり、プレイヤーの投票によってカードのパラメータ調整が左右されるという画期的な仕組みがあることが特徴です。
デイリーミッションや月間ミッションが用意されており、クリア報酬としてMCHC(海外取引所のMEXCや分散型取引所のQuickSwapなどで換金できるゲーム内通貨)やSPL(クリプトスペルズのカードの購入に利用できるゲーム内通貨)がもらえます。
nanakusa公認クリプトアーティスト
SBINFT Marketでは、デジタルアート、3Dアート、ピクセルアート、フォトグラファー、ミュージシャン、映像クリエイター、Vtuberなど様々なジャンルの公認のアーティストが存在します。
応募のあった中から選考を通過した100組のアーティストが在籍し、NFT作品の販売を行なっています。
選考を勝ち抜いたアーティストによるクオリティの高いNFT作品を購入できることが魅力です。
SUSHI TOP SHOT
「SUSHI TOP SHOT」は、銀座の鮨店による江戸前寿司の包丁さばきなど、鮨職人の技をNFT化した作品です。
NFTとしては斬新な発想で、世界で初めて熟練の職⼈技がブロックチェーンに刻まれたものとなります。
5Artists NFTアートチャリティーオークション2022
「5Artists NFTアートチャリティーオークション2022」は、著名なNFTアーティストのさいとうなおきさんが主催したチャリティーイベントです。
おにぎりまんさんやア・メリカさんなど、5人のNFTアーティストが参加しています。
SBINFT Marketで取引をするための準備
ここからは、SBINFT Marketで実際にNFTを取引するための準備を解説します。
なお、クレジットカードによる日本円での決済やSBI Web3ウォレットを利用する場合は、SBI VCトレードに口座開設をするだけで以下の作業は不要となります。
仮想通貨取引所で仮想通貨を購入する
SBINFT Marketでの決済に対応する暗号資産であるイーサリアム(ETH)やポリゴン(MATIC)を暗号資産取引所で購入します。
SBINFT Marketでクレジットカード決済に対応している作品は一部に限られることから、日本円ではなく暗号資産を購入しておくと幅広い取引に対応可能です。
仮想通貨ウォレットを準備する
次に、NFT購入に必要な暗号資産(仮想通貨)ウォレット(仮想通貨を管理する財布)を用意します。
ウォレットには様々な種類が存在しますが、初めての方にはメタマスク(MetaMask)がおすすめです。
スマホのアプリとして無料でダウンロードが可能であり、仮想通貨ウォレットとしてはかなりポピュラーな部類ですので、使用方法に関するのネット記事や動画が数多くあることが大きなメリットです。
この仮想通貨ウォレットに仮想通貨取引所で購入した仮想通貨を送金します。
なぜ、わざわざ仮想通貨ウォレットに送金しなければならないのかというと、仮想通貨取引所のアカウントで所有する仮想通貨で直接SBINFT MarketなどでNFTを購入することができないためです。
なお、SBINFT Marketで利用できるウォレットはMetaMask(メタマスク)とTorus Wallet(トーラスウォレット)です。
SBINFT Marketにウォレットを接続する
仮想通貨とウォレットの準備ができたら、SBINFT Marketにアクセスします。
SBINFT Marketの「LOGIN」ボタンから利用規約に同意し、使用するウォレットを選択しましょう。
ウォレットを選択して接続の許可をすると、アカウントが登録できます。
アカウントが登録できたら、マーケットプレイスに移動して希望の作品を購入しましょう。
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